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episode15:スターゲイザー[03]

  1. 孝弘〈圭太さんの気持ちはわかる。でも…〉康文「え!?ウチに住むの!!?」圭太「孝弘くん、来週からシフトに入るだろう?帰り、けっこう終電ギリギリじゃん?」康文「でも帰れなくないよね?」
  2. 圭太「くったくたに疲れて深夜に電車乗るんだよ?可哀想だと思わない?」康文「知らないよ、そんなの」孝弘「けっ、圭太さん、やっぱ悪いですから…」圭太「いいの、家主が決めたんだから」康文「うわ、横暴〜」圭太「はい終了。孝弘くんには座敷を使ってもらうから」孝弘「(いいのかな〜)」圭太「布団は押し入れの使ってもらって…。一度布団干そっか」孝弘「俺、自分でやります!」
  3. 圭太「ほら康文、ぼーっとしない。あれ出して。布団干すやつ」康文「は?」孝弘「あっ康文くん、せっかくだから置き場所を教…」康文「出しとくので使ってください」孝弘「………」〈まいったなあ。説得どころか、普通の会話も難しい〉「(長期戦だ…)」〈康文くんの言い分も聞いてみたいのに〉康文「あ」孝弘「?」
  4. 孝弘「もうひとつの段ボールも?手伝おうか?」康文「大丈夫です。自分のなので自分でやります」
  5. 孝弘「………」「(涼しい顔してたけど、めっちゃ慌ててたなあ)」「(中身何だろう。すげえ気になる)」「(……本?)」
  6. 孝弘「(あ、やべ、親切のつもりが逆効果だこれ)」「なかなか取りに来なかったからつい」康文「………」「…中、見たでしょ」孝弘「あっう……、悪気はなかったんだごめん」「隙間からちらっと見えただけで、そんなしっかり見たわけじゃ」康文「あのさ」
  7. 康文「住むのはいいけど、人のプライバシー侵害するのはほんとに止めて。この部屋も僕がいない時に勝手に入らないって約束してくれる?」孝弘「えっ」「住んでいいって…ど、どうした?なんで?」康文「…その方が助かると思う、父さんが」孝弘「圭太さんが?」康文「僕を置いて何泊も家を空けられないでしょ。家に誰か大人がいると遠出ができる」
  8. 康文「そしたら父さん、もっとお母さんに会いに行けるよね」孝弘「…なあ」「いつもお父さんにキツく当たってるみたいだけど、本当はお父さんのこと好きなんだな」康文「な…」「………何それ」

5/17未明、8枚目上げました。
ちょっと中途半端ですが、episode15:スターゲイザー[03]はこれで終了です。ご覧いただきありがとうございました。

まだATフィールドの張りが甘い中学生康文がちょいちょい動揺するの、ぐっときますね。はーたまらん(すみません、そういう性癖なんです)。
孝弘はこれから、圭太からの「お願い」も兼ねて康文とじっくり向き合っていくのだけど、下に弟が2人いる長男気質で面倒見がよいので、若干年齢差がある&ひと癖あるけど、康文ともうまくやっていくことでしょう。たぶん。うんたぶん。

わたしが住んでいる地区は、おそらく5月末日まで自粛解除されないと思うので、引き続き[04]をこのペースで続けます。のんびりお待ちいただけますと幸いです。

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