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episode14:太陽が消えた日[01]

  1. 神田「いっや〜、ほんとつくづくいい子だよねえ〜」「休みの日も朝8時にはカーテンが開くんだよ」「いや、もちろん家の中まで見えないよ?」「でも、きちんと生活してる様子が感じられるんだよね〜」薫「………」神田「高校生であんなちゃんとした子ってそういないっしょ」「俺、美咲ちゃんの警護責任者やれて、ほんと光栄だわー」
  2. 神田「警護面でも助かっててさあ」「変な寂しい道は通らないし、夜間の外出はないし、ひとりの時はエレベーター使わないし」「家に入る時は玄関前で必ず周りを確認するんだよね」「家に入るのも、ドアを閉めて鍵をかけるのも早い」「誰かと一緒の時は普通にしてるから、ひとりのときに用心してくれてるんだよな、きっと」康文「………」美咲(回想)「わたし、今、」
  3. 美咲(回想)「わたし、今、死んだり倒れたりするわけにはいかないんです」康文「神田さん」神田「んー?」康文「今日のこの説明、杉谷さん本人に体制の万全さをこれでもかって位伝えてください」「せっかくの修学旅行ですから安心させてあげてください」「何も心配要らないと」「警護の人間(プロ)の言葉で」神田「!」
  4. 神田「よっし!任せとけ!!」康文「(うっせー)」武士「おつかれーっす」美咲「こんにちわー」孝弘「(………修学旅行か)」
  5. 孝弘「(ここにいると、なんだかんだ休みの日も仕事しに来るからな……)」「(3泊4日とはいえ、強制的に仕事から遠ざけられるのはいいことだ)」あかね「薫ちゃん、どしたの?」「何か怒ってる?」薫「いいえ?別に?」あかね「そう?」クラスメートたち「明後日って羽田集合だよな」「成田にいくやついたりして」
  6. 康文「え?」「……それ、学校に電話して言ってくれない?じゃないと…」
  7. 康文「………」
  8. 教師「あっ、山口くん」「今、お父様からお電話があって…」康文「はい、わかってます」武士「お?」
  9. メール〈From:山口康文 今日、早退する。母親の具合が良くないみたいで、そっちに行くことになった。何日か学校出ないかもしれないけど、そういうことだから。〉

修学旅行前の浮かれた雰囲気の中、突然康文に届いた知らせは母親の危篤だった。康文は迷う事なく、母親のもとへ向かうことを決める。

そんな康文からのメールを受け、ただごとではない雰囲気を察した武士は…。

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