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episode14:太陽が消えた日[07]

  1. 武士〈俺たちが山口の母親の死を知ったのは、修学旅行を終えた翌日のことだった〉孝弘「おまえらには帰って来るまで言うなって、康文に言われてて」「ごめんな」
  2. 武士「そんな……まさか本当に……」美咲「………」孝弘「まあまあまあまあ!」「そんな顔すんなって。俺たちまで一緒にしょげてもしょーがないだろ」あかね「そうそう!」「康文なら大丈夫だよ!昨日電話で話したけど、内容ほぼ仕事!月末処理の心配してたから!」孝弘「それにねえ、普段通りでいたいんじゃないかなって思うんだよね。だから」美咲「………」
  3. 孝弘※回想「だから武士も美咲ちゃんも、普段通りでいてあげて欲しいんだ」美咲「…ねえ」武士「ん?」美咲「山口くんのお土産…買わない方がよかったかな」武士「なんで?」美咲「なんか浮かれてたかなって」「なんか悪い…」武士「悪かねえよ。俺たち知らなかったんだし」美咲「でも…」武士「あいつはそんな風に思わないよ」
  4. 武士「大丈夫だ…」「って」武士・美咲「…………っ」康文「…何?どうかした?なんで2人して驚いてんの?」
  5. 武士「週末まで帰ってこないって、孝弘さんが言ってたから…」康文「ああもう聞いたのか」「言っとくけど大丈夫だよ」「もう落ち着いているし、事前に覚悟できてたから」康文「修学旅行って今日までだった?」武士「いや、昨日まで」康文「なんか焼けてる?」武士「ずっと天気良くてさ」美咲「………」
  6. 美咲(山口くんみたいな強いひとでも)
  7. 美咲(ひとりになったら泣くのかな…)「!!」武士「美咲!?」美咲「牛乳!!切れてたから買ってくる!」武士「…おお、どうした急に」康文(目が合っただけなのに…)
  8. 康文「………」武士「そういえばさあ」「土産、孝弘さんに預けてきたんだけど」康文「僕に?」武士「そ」「一応『俺たち』からなんだけど、実際は美咲がいろいろ考えて選んでさ」「だからあいつ、気にしてんのかな。お前が土産を見たら嫌な気持ちになるかも、とか?」
  9. 康文「気にしすぎ。なんでそうなるかな」武士「だーよなー!」「あと俺、おまえに話したいことがあって」康文「なに?」武士「俺なりに考えた、おまえのお母さんのこと」

武士と美咲が修学旅行を終えて帰ってきた翌日、お土産を渡しに訪ねたI.P.P.A.で康文の母親の死を知らされる。沈んだ気持ちで帰る途中、2人の前に現れたのは、まだ帰ってこないはずの康文だった。

普段と変わりない様子の康文を、美咲は複雑な気持ちで見つめる。

武士は、美咲が場を離れた隙に、意を決して康文に話を切り出すが…。

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