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episode16:身の程知らずの[04]

  1. 康文(……?)(なんだ?急に落ち込んだ?何か変なこと言ったかな…)「…まあ、僕は今やってることの延長だし。そんなこと言ったら杉谷さんだって、志望校どころか学部まで決めてるよね。まだなんとなくでで志望書いてるひとばかりでしょ」「やりたいことはっきりしてて、十分すごいと思うけど」美咲「え」「あ、うん」「でも…」
  2. 美咲「でもちょっと迷ってて…」康文「?」美咲「大学はともかく、学部で…」「卒業後の就職を考えて選ぶべきなのかなって…」康文「でも、勉強したいと思ってそこに決めたんだよね?」美咲「うん、でも、その方が安心するかなって。両親が」康文(……まただ)美咲※回想「わたし今、死んだり倒れたりするわけにはいかないんです」康文(あの時もそうだった)
  3. 圭太※回想「美咲さんが嫌がったんだ」菅原※回想「お母さんに点滴跡を見られることを気にしてて」美咲※「大丈夫」「大丈夫」康文(どうしていつも他の人を優先するんだろう)(どうしていつもひとりで抱えているのか)(しかもそれを苦にしている風でもなく、ごく自然に、当たり前のように)
  4. 康文(そして、なぜかそれに、腹が立つ)「………」(もどかしくて仕方がない。もっと誰かを頼ってくれと思う)(誰か…)(誰か?)
  5. 康文(いや、僕を)「杉谷さ…」?「杉谷さん」
  6. 美咲「関谷さん!」関谷「奇遇だね」康文(図書館の…)関谷「最近借りに来ないから心配してたんだ。今帰り?ずいぶん遅いんだね」「ああ、文化祭!そういう時期かあ。なるほどね。そうだ、来週ね…」
  7. 関谷「あ、じゃあまた今度。落ち着いたらまた来てくださいね」美咲「あっはい」康文(普通に会話するのもやっとなのに、頼る?なんだそれ…)ーepisode16:「身の程知らずの」fin.ー

後半:康文・美咲編の康文サイドです。
康文って要領いいし、勘もいいはずなんですけどねー。

年に1エピソードという超スローペース更新ですが、ご覧いただきありがとうございました。
スローペースだし、全部で何話になるか作者にもわかっていませんが完結させる気はありますので、また思い出したら読みに来てくださると嬉しいです。

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